稽古を続けていると、突然いろいろなことがパチッとはまるような瞬間があります。
先日の米字刀法の稽古では、天真体道で学んでいたことが全部ある!と感動しました。
米字刀法とは、二人で気を練りあう連気組手の剣武バージョンです。(手刀でおこなう)
通常の練気組手を刀技に応用して、「米」という字を刀で宙に描くようにしながら行う組手です(剣武天真流教範P57)
まず、自身が受け手になったとき、積極的に胸を開いて相手の刀を全身で受けてみました。そうすると体が柔らかく反応して、気が練れてくるのを実感しました。積極的に受けるというのはしばしば耳にする言葉でしたが、ただ受けるのとは格段に違う感覚でした。
それは天相で天に自分の全てを捧げて、すべてを投げ出し、すべてを受け入れること全く同じことでした。
次に自分が斬る側になったとき、目の前の相手ではなく、その先の大きな空間ごと斬るように心がけました。
すると、相手は目の前にいるのですが、空間とひとつになっているように感じます。同時に受ける人の抵抗する重みも感じるので、全身をつかって空間を本当に斬らなくてはいけません。
すると場の臨場感が上がるので、無限の空間を斬る、ということが想像ではなく、現実として体で体感することができました。
これもまた、天相で天に自分の全てを捧げて、すべてを投げ出し、すべてを受け入れることと全く同じことでした。そしてその天と目の前の人は区別なく同じでした。
体ごと精神を神のもとに送られる、感覚。。。。
天真体動とはなんと深いものだろうかと、やればやるほど先が見えない果てしなさを感じます。
これは楽しくてしょうがないですよね💗